2023年度の新任役員2人が就任の抱負を語るー佐藤達男副会長、中村明副会長

2023年4月22日に開催された年次総会に於いて、次の2人の方が新しく本学会の役員に選出されましたので報告いたします。

副会長 佐藤達男 広島修道大学 経済科学部教授(学会理事)

副会長 中村明  日本工業大学大学院 技術経営研究科専任教授(学会理事)

お二人は これまでP2M理論の研究及び普及にご尽力頂いておりますが、今後とも学会活動における一層のご活躍を期待しております。

つきましては、ここで就任のご挨拶を兼ねて新任の抱負を頂戴しておりますのでご紹介いたします。


広島修道大学経済科学部教授

国際P2M学会副会長に就任して  佐藤 達男

この度、国際P2M学会の副会長という大役を仰せつかり、その重責に身が引き締まる思いです。
私は、1990年代から2000年代初にシステム開発プロジェクトの成功確率が30%と言われ、プロジェクトマネジメントの導入が喫緊の課題とされていたIT業界でプロジェクトマネジャーに従事しており、当初は米国のPM標準PMBOKを学んでいましたが、2008年にP2Mに出会ったことから、これからの時代におけるプログラムマネジメントの重要性と可能性に惹かれてP2Mをベースとしたマネジメント研究に軸足を移し、現在は広島修道大学経済科学部の教員として、専門科目「プロジェクトマネジメント」を担当しています。
2001年にP2Mガイドが発刊され、2005年に国際P2M学会が発足しました。2009年に学会のに入会した私はP2Mの実践者、研究者としては第二世代に当たると思いますが、P2Mの源流である第一世代の先生方の想いと本質を継承しながら、新しい時代の潮流に合わせたてバージョンアップを図っていくことが次世代の使命であると考えています。
微力ながら、P2Mの知識体系構築と普及発展に全力を尽くして参りますので、引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。


 

日本工業大学大学院
技術経営研究科専任教授

国際P2M学会副会長に就任して  中村 明
この度,国際P2M学会の副会長という大役を仰せつかり,その重責に身が引き締まる思いです。
私のP2Mとの関わりは,2003年に国際協力機構(JICA)にて研究会を立ち上げて以来です。現在はその当時からの成果も生かしつつ日本工業大学大学院技術経営研究科にて教員をしています。
JICAでは、すでに1980年代よりプログラムという概念の議論がスタートしており、プログラムマネジメントの概念を体系化したP2Mが海外における開発協力事業のマネジメント強化に活用できると考えました。JICAの中でP2Mに関する研究会の報告書をまとめた他、それをベースに海外に赴任する関係者向けの研修などにも関わってきました。2007年発行のP2M標準ガイドブック新版の改定委員会の副委員長もお引き受けし、ガイドブックの改善の議論にも参加いたしました。当学会には2010年より関わらせて頂いております。
持続可能な社会実現のための開発マネジメントを研究テーマとしており、今後も社会の課題解決に貢献できる知識能力体系としてのP2Mの発展に会員の皆様とともに微力を尽くして参る所存でおりますので、どうかご支援のほど、よろしくお願いいたします。