「2012年度秋季研究発表大会」のお知らせ更新: 2012/10/10 | ||
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「ビジネスモデルとP2Mによる社会貢献」 |
実行委員会は2012年の秋季研究発表大会を下記企画しておりますので、ご案内をさせていただきます。 ご参加と投稿を期待いたしております。 以下の大会テーマ趣旨をご参照いただき、論文投稿とご参加の予定をよろしくお願いいたします。 早目にご投稿のご準備を推奨いたします。 |
■開催日時
発表スケジュール
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「ビジネスモデル」とは、一般に事業方針や目的を実現する構想、構造、方法を示す事業の収益形態を表現する用語である。 その特色は、新規性のある商取引形態と差別化を意図する知見を適用する「事業の仕組み」を指す。 経営戦略や事業競争に知識データや情報システムを組み込む方法をとるのが一般的である。 P2M体系では、「使命達成のための価値創造の仕組み」としてライフサイクルにスキーム、システム、サービスの標準モデルにこの考え方を導入している。 P2Mが意図する価値創造は、公益を目的とするODA(公的開発援助)、安全・防災事業、地域活性化などでも社会貢献に寄与している。 民間企業でもCSR(企業の社会的責任)など社会価値と経済価値を同時に追求するビジネスモデルが尊重される時代に入った。 例えば、事業方針や戦略が目的とする収益構造に加えて、社会インフラ、環境ビジネスなど公益性、環境性、 経済性を実現する全体最適、全体調和、相乗効果のビジネスモデルである。
一般社団法人 国際P2M 学会 会長 吉田邦夫
大会実行委員長 小原重信
「総合商社のビジネスモデル」
副題〜優れた日本企業のプログラムマネジメントに学ぶ〜
講師 住友商事株式会社 柴原 誠氏 元専務執行役員、顧問
総合商社は、人、情報、知識で価値創造している。
大手の総合商社は、新たな知識産業である。例えば、資源、水、電力、物流、食料など多様な社会ニーズ情報をとらえて持続的にプロジェクトビジネスを創造し、
投資と取引事業を創造している。グローバルな拠点、商取引、情報ネットワークを活用して、ビジネスチャンスを発掘し、
毎年数千億円から1兆円を超える大規模投資である。
多領域・大規模投資には、ベネフィット・プロフィトへの期待もあるが、不確実性も伴う。本社や事業部では、
多数のプロジェクト事業を対象として投資計画を立案し、審査して最適化と相乗効果に工夫を凝らし、プログラムマネジメントを行っている。
また、個別プロジェクト単位でも事業構想、事業手段、投資回収をライフサイクルで結果責任を持てる提案をせねばならない。
新興国や中東では都市化や産業振興により、水、電力が不足しているが、総合商社のビジネスモデルは、P2Mが意図する標準モデルを使って、
社会価値と事業価値を実現する仕組みに類似しており着目される。
例えば、現地政府に発電事業のSPC(Specific Purpose Company)を提唱し、その投資グループに事業参加するプロジェクトビジネスを展開している。
つまり発電事業と造水事業を複合化し、プログラムによる相乗効果やリスク低減も巧みに計算して、ビジネスモデルを進化させながら高業績を挙げている。
論文公募
下記要領にて会員の投稿を公募いたします。
アブストラクト:平成24年7月31日(火)17:00締切
投稿論文:平成24年8月20日(月)17:00締切、(パワーポイントも可)
研究発表:25〜30編を予定企画いたします。
投稿規定:学会ホームページ掲載 http://www.iap2m.org/text2.pdf を参照ください。
受付:CANPANセンター国際P2M学会担当 ac175-p2m@canpan.org
本大会では、以下の5つの発表トラックを設定しております。
A トラック.ビジネスモデル(企業戦略、生産、物流、情報、知財、海外事業
B トラック.社会価値の創造(行政、ODA地域、環境、技術の創造的な事業創造)
C トラック.リスクとベネフィット(社会、企業、事業、災害、安全への挑戦)
D トラック.理論、スキル(学際理論、スキル、ツール)
E その他
理事、評議員の方はご予定ください。
「総合商社のビジネスモデル」
副題〜優れた日本企業のプログラムマネジメントに学ぶ〜
講師 住友商事株式会社 柴原 誠氏 元専務執行役員、顧問
質疑応答:約20分
「成功するプロジェクト型のビジネスモデルを探る」(仮題)
〜優れた提案はどのように創造できるか?〜
モデレータ 山根里香氏 東京理科大学経営学部講師
パネリスト:柴原 誠氏 住友商事株式会社 元専務執行役員
光藤昭男氏 日本プロジェクトマネジメント協会理事長
新井信昭氏 東京農工大学客員教授、弁理士
「P2M」は、ネットワーク社会を前提にアーキテクチャマネジメントを提言し、
価値創造の仕組みと経営資源、便益・収益を実現するパートナーの役割、必要資源についてビジネスモデルと形態を論じている。
ビジネスモデルは、産業別により目的、構造、機能、形態、規模も異なる。
しかし、「価値を誰に、どのように提供するか」、「取引関係をどのように構築するか」、「成果を獲得できるか」とする共通点も存在する。
そのためには、資源、情報、知財、文化をプラットフォームにより、内部、外部組織から有効に取り込むマネジメントが鍵になる。
本パネルでは、知財、エンジニアリング、情報、商品開発の専門家も参加し、優れたビジネスモデルを提案する全体構想力とはどのように創造できるのか?
その必要要件とは何か?総合商社モデルを参考にして、専門家の視点で討論していただくことにする。
大学内施設にて参加者の懇親会を行います。懇親会費4000円
● 参加予約の申し込み : 学会のウェブ受付にて参加予約をお申し込みください。
参加申込みフォーム
● 参加費用
会員 : 10,000円(社会人学生、代表発表者も含む)
非会員 : 13,000円
社会人では無い学生会員・大学院生 :3,000円