第31回国際P2M学会研究発表大会開催のご案内

次回研究発表大会予告
第31回 国際P2M学会 研究発表大会
「超VUCA時代の社会変革とプログラムマネジメント」

慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科
当麻哲哉、白坂成功

2021年度の国際P2M学会春季研究発表大会を、下記の要領にて開催いたします。大会テーマは、「超VUCA時代の社会変革とプログラムマネジメント」です。つきましては、会員の皆様の研究発表を募集いたします。発表ご希望の会員は、申し込み要領をご参照のうえ、期限までにお申し込みください。
なお、本大会はオンラインのWeb形式にて開催いたします。遠方の方でもご自宅やご勤務先からご参加いただけますので、ぜひこの機会をご利用いただければ幸いです。

1.大会テーマ
「超VUCA時代の社会変革とプログラムマネジメント」

2.開催日・形式
開催日:2021年4月18日(日)
開催校:慶應義塾大学 大学院システムデザイン・マネジメント研究科
〒223-8526 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1
開催形式 :午前の部(研究発表) オンデマンド配信
午後の部(基調講演とパネルディスカッション) リアルタイム配信
※インターネットに接続可能なパソコンやタブレットPC、スマートフォン等からご参加いただけます。
発表方法や参加方法の詳細は、決定次第本学会のHP上に掲載します。

3.開催団体に関する情報
主催:一般社団法人 国際P2M学会
共催:慶應義塾大学 大学院システムデザイン・マネジメント研究科
会長:国際P2M学会会長 山本秀男
実行委員長:慶應義塾大学 大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授 当麻哲哉
実行副委員長:慶應義塾大学 大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授 白坂成功

4.大会趣旨
激動する現代社会が直面している問題の多くは、年々より複雑化し、その解決が困難になっています。少子高齢化、格差、教育、雇用、セキュリティ、防衛・外交、震災、地球温暖化、経済危機など、様々な課題が私たち人類の未来を脅かしていると言えます。とくに今、まさに私たちに襲い掛かっている新型コロナウィルス感染拡大の危機は、地域や国のレベルを超えて、全世界に影響を及ぼしています。これらの課題は、予測が難しい、あるいは予測不可能なことも多く、私たちはこうした不確実性の時代に生きていると言えるのではないでしょうか。
VUCA(ブーカ)とは、Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った言葉で、もともと米軍が1990年代に使用していた言葉ですが、今まさに、軍事レベルではなく、一般の私たちの社会そのものが、VUCAの時代に突入しているのだと言えます。とくに新型コロナウィルスのような、全く予測不可能な出来事が突然、かつ急激に世界中に大きな影響を及ぼす有様は、VUCAを超えた「超VUCA時代」にあります。
「超VUCA時代」にあっては、問題解決に向けた考え方、意思決定のあり方、実行の仕方に、これまでの常識や経験の範疇で行動していては全く歯が立ちません。それぞれの専門の領域を超えて、多様なものの見方や思考方法、相互の対話と理解が必須とされます。たとえば、コロナ禍にあって非常事態宣言(ロックダウン)すべきか、Go Toトラベルなどで経済を回すのか、感染拡大防止と経済再生の相反する課題を同時に考えてバランスの取れた意思決定をしなければなりません。日本でのコロナ禍のスタートは、クルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号でしたが、乗客を残すのか下ろすのか、船内の環境悪化と周辺地域の感染防止をどうバランスとるべきなのか、感染病専門家だけでは意思決定が正しくできなかったわけです。
こうした時代で必要とされるのは、変化への柔軟性、不確実性への対処、多様な価値観の認知、全体の展望と一覧性説明の能力などであり、これらはまさに「プログラムマネジメント」の考え方そのものです。私たちは今、「プログラムマネジメント」が必要な時代にいると言っても過言ではないでしょう。本大会では、このあたりをテーマに、これからの社会にどのような貢献ができるのか、どのように貢献していくべきなのか、皆様とともに議論していきたいと思います。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

5.今後の予定 ※ 都合により、変更される場合があります。
(1)発表要旨投稿期限:2021年2月15日(月)24:00
(2)発表予稿投稿期限:2021年3月15日(月)24:00
(3)発表動画入力期限:2021年3月22日(月)24:00